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2008年3月19日水曜日

アガペー(agape) 無条件の愛 無償の愛

 「アガペー(agape)」は「無償の愛」もしくは「無条件の愛」などと訳されますが、これは言葉どおりに受け取ってはいけません。というのも、「無条件の愛」は実際には無条件ではないからです。




 しかし私は、ナザレのイエスが誤っていると言いたいのではありません。そうではなく、「無条件の愛」という表現が適切にイエスの言いたいことを表現できていないと言いたいのです。

 人間はそもそも無条件に他人を愛することができるようにできてはいません。ですから、たとえ自己の向上のために「無条件に人を愛そう」などと決めても、結局は向上の役にたたず、その人の人生はたいして良くはならないでしょう。

 あなたがもし自己の向上を望むのであれば、相手を愛する条件の敷居を下げることです。たとえば、「神の子であるがゆえにこの人を愛する」「存在するがゆえにあの人を愛する」のようにです。このようにできるだけ多くの人が含まれるように愛する条件を設定すればするほど、「無条件の愛」に近づいていきます。そして、すべての存在が含まれるように条件を設定した時、それはイエスの言う「無条件の愛」、つまり「アガペー」となるのです。

 このことを理解していない神父やスピリチュアリストがあまりにも多すぎます。こういう人たちの言葉や文章は、母親の書く「うちの子が一番かわいい」という文章と同レベルです。ただ、スピリチュアルに関係する言葉を使っているか否かということが異なるだけです。

 ですから、皆さんがスピリチュアルなことがらを学ぶ際には、耳障りの良い言葉を使っているかに惑わされず、自分の感じるものにも細心の注意を払う必要があります。


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